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義肢装具士

資格区分 国家資格
受験資格

1.大学入学の資格があり、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した義肢装具士養成所において、3年以上、義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者(受験年3月までに修業、卒業見込みの者を含む)

2.大学・高専・旧制大学、義肢装具士法に規定する学校、文教研修施設、養成所で1年(高専は4年)以上修業し、かつ指定する科目を修めた者であって、指定された義肢装具士養成所において、2年以上、義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者(受験年3月までに修業、卒業する見込みの者を含む)
「指定する科目」
ア 心理学、倫理学、社会学、人間発達学及び社会福祉学のうち1科目
イ 数学、物理学、生物学及び数理統計学のうち2科目
ウ 外国語
エ 保健体育

3.職業能力開発促進法の規定に基づく義肢及び装具の製作にかかわる技能検定に合格し、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した義肢装具士養成所において、1年以上、義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者。
(受験年3月までに修業、卒業する見込みの者を含む) など。

試験日 -第26回-
平成25年3月1日
合格発表:3月27日
申込期間:1月11日〜1月25日
試験会場 東京都
試験科目 ◇臨床医学大要(臨床神経学、整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法・作業療法、臨床心理学及び関係法規を含む。)
◇義肢装具工学(図学・製図学、機構学、制御工学、システム工学及びリハビリテーション工学)
◇義肢装具材料学(義肢装具材料力学を含む)
◇義肢装具生体力学
◇義肢装具採型・採寸学及び義肢装具適合学
受験料 59800円
問い合わせ先 厚生労働省 
テクノエイド協会
義肢装具士
合格体験記
不合格体験記
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義肢装具士詳細
資格情報

義肢装具士は病気や事故などで手足を失ったり、その機能に障害のある人が問題なく生活を送れるように、機能を代替する義肢や装具を製作する専門家のことをいいます。
「義肢」:運動機能の補助・代用を行う義手や義足のこと。
「装具」:低下した身体機能を補うコルセット・ギプスなどのこと。

義肢装具士には、高校を卒業後、義肢装具士養成校(3年制・4年制)を卒業し、国家試験に合格すればなることができます。
義肢装具士養成施設は全国に大学3校・専門学校6校の合計9校しかありません。
募集人員の数は全国合わせて280人程度。

【大学】
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北海道工業大学 福祉生体工学科(札幌市)
新潟医療福祉大学 医療技術学部(新潟市)
人間総合科学大学(さいたま市)
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【専門学校など】
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北海道ハイテクノロジー専門学校(恵庭市)
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(所沢市)
西武学園医学技術専門学校(東京都新宿区)
日本聴能言語福祉学院(名古屋市)
神戸医療福祉専門学校(神戸市)
熊本総合医療リハビリテーション学院(熊本市)
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難易度は?

義肢装具士国家試験の合格率は例年80%以上。
養成校時代にしっかりと勉強をしておけば、ほとんどの人が合格する試験。
国家試験についてはさほど心配する必要はないでしょう。
国家試験の中では受験料が格段に高い(59800円)。

【義肢装具士国家試験の合格率】
  受験者 合格者 合格率
第25回
(平成24年)
223名 179名 80.3%
第24回
(平成23年)
199名 176名 88.4%
第23回
(平成22年)
159名 139名 87.4%
第22回
(平成21年)
147名 137名 93.2%
第21回
(平成20年)
130名 128名 98.5%
仕事内容は?

義肢装具士の仕事は身体や手足に障害や不自由がある人の身体機能を回復・補助するための「義肢」や「装具」を製作することです。
障害者のオリンピックであるパラリンピック出場者の義手や義足も義肢装具士が製作しています。

「具体的な仕事内容の流れ」
まずは契約している病院に赴き患者さんの採寸・採型を行います。
その後、データを持ち帰り仮合わせのためのチェックソケットをつくります。
仮合わせを行った後は、その結果をもとに微調整を行い、患者さんに試着をしてもらい問題がなければ納品となります。
患者さんと医者・作業療法士・理学療法士の意見をうまく聞き入れながらの製作を行う必要があるため、何よりもコミュニケーション能力が必要になります。

義肢装具には納期があります。
仕事量が多い義肢装具製作所では納期の関係で残業の多い所も多く、会社によって勤務状況や労働条件は異なります。
基本的には土曜・日曜は休日の週休2日制が多い。

義肢装具士の就職先には、義肢装具製作所、病院、リハビリ施設などがあります。
全国に義肢装具士は3000人以上いますが、ほとんどの人は義肢装具製作所に勤務していて、病院に勤務している人は100人もいません。

収入は?

義肢装具士は民間の義肢装具メーカーに就職する場合が多い。
そのため、収入は所属する会社の規定によって支給されます。
義肢装具士の新卒の年収は280万円〜320万円程度。
その後は会社や経験・能力によってさまざま。

就職について

就職先としては民間の義肢装具メーカーがほとんど。
100人以上の義肢装具士を抱える大手もありますが割合は少なく、10人前後の小規模会社がほとんどを占めます。
また、小規模な会社では親族・身内で経営を行っている企業も多い。
その他ではリバビリ施設や病院などに就職することもありますが、割合としてはかなり少ない。
義肢装具士の就職状況は良好で資格を取得すれば就職に困ることはないでしょう。

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