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競輪選手

資格区分 公的資格
受験資格 1.日本国内に居住している者。
2.17歳以上で高卒以上の学歴。(年齢の上限は撤廃されました) など
試験日 実施は基本、年1回
詳細は日本競輪学校
試験会場 日本競輪学校、各地の競輪場
試験科目

第1次試験と第2次試験があります。
身体検査・人物考査・技能試験など。

受験料 応募時に5000円
2次試験時に7000円
問い合わせ先 日本競輪学校
競輪オフィシャルサイト
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競輪選手詳細
資格情報

競輪選手とは日本の公営競技である「競輪」で選手としてレースに参加し、自転車競争をする選手のことを言います。
世界選手権で10連覇を果たした中野浩一選手やアトランタオリンピックで銅メダルを獲得した十文字選手などが競輪選手として有名です。

競輪選手になるには静岡県にある日本競輪学校に入学し、卒業する必要があります(1年間※成績優秀者は半年)

以前は女性が競輪選手になることはできませんでしたが、2010年11月より女子の募集が開始され、女性も競輪選手になることができるようになりました。
第1回試験の合格者は36名。
自転車競技の選手やスケートのオリンピック選手など、そうそうたるメンバーの中で、なんと48歳の小学校臨時教員の方も合格されています。

難易度は?

競輪選手になるには、日本競輪学校に入学、卒業し、選手資格検定に合格する必要があります。
競輪学校の入学試験には技能試験から入学するルートと適性試験から入学するルートの2つの入学ルートがあり、共に、2次試験まであります。

【技能試験】
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自転車の競技経験者が対象。
技能試験とは自転車の能力をみる試験であり、入学試験では自転車のタイムトライアルなどを行い、その能力に応じて合格不合格が決定されます。
1000メートルのタイムトライアルで1分10秒前後の記録を出せる程度の能力が必要。
この数字はしっかりと練習をした者でないと厳しく、素人が簡単に出せる数字ではありません。
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【適性試験】
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自転車競技の経験がない人に対しての試験で、入学試験では、その運動能力(背筋力や垂直跳びなど)に応じて合格不合格が決定されます。
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当然ながら、自転車経験者が多く受験する技能試験コースの方が合格者は多くなります(合格者は8割方、技能試験コース)。

その他にも特別選抜入試がありますが、こちらは自転車競技やその他のスポーツで世界的に活躍した人のみが受験するコースであるため、 一般の人にはあまり関係のないルートです。
※オリンピックや世界選手権などに出場し、トップクラスの成績を収めた者のみ受験できる。

試験に合格し、競輪学校に入学した後は規則正しい生活を送り、訓練や勉強に明け暮れる日々となります。
ちなみに競輪学校1年間での必要なお金は100万円強。
男子は坊主、女子は短髪と決められています。
競輪学校卒業後、国家資格である選手資格検定に合格すれば、晴れて競輪選手として活躍することができます。

【日本競輪学校(競輪選手)の倍率、合格率】
  受験者 最終合格者 合格率 倍率
第104回 (女子)
平成23年実施
38人 20人 52.6% 1.9倍
第103回 (男子)
平成23年実施
375人 36人 9.6% 10.4倍
第102回 (女子)
平成23年実施
46人 36人 78.3% 1.2倍
第101回 (男子)
平成22年実施
427人 36人 8.4% 11.8倍
仕事内容は?

競輪選手の仕事は各地方自治体が開催する公営の自転車競技に出走し、その順位を競うことです。
レースに勝利するには自転車のスピードも重要ですが、ただ速ければ勝てるほど競輪は甘いものではなく、レース中の駆け引き力が勝利への鍵を握ります。

なぜ駆け引きが重要なのか?
最高時速70キロを超えるほどの高速スピードで走行するため、先頭を走行すると風圧で体力に大きな影響を受けます。
そのため、レースでは風の影響を避けるために選手が1直線に並んで走行しています。
ただ、選手の後ろにいることで空気抵抗が少なくなり、体力的な余裕ができますが、後ろにいたままではレースに負けてしまいます。
そこで、自分の能力と他の選手のポジションとのバランスを考えながら、如何にレースを運んでいくか、が重要になるのです。

【競輪選手のクラス分け(2012年)】

競輪選手は実力に応じてクラス分けがされていて、トップのS級S班からS級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班の6つのクラスがあります。
クラスの昇級、降級は半年ごとの成績に応じて決定されます。

競輪選手の生活

レースがなければその日は休日になるかと言えばそうではなく、レースがない日にも能力を高めるためにトレーニングをしなければなりません。
同じ公営競技と言っても馬が走る競馬やエンジン付きのボートを使用する競艇などとは本質が異なり、競輪選手は自分自身を動力源としています。
そのため、日々のトレーニングがより結果に結びつきやすく、何よりも重要となるのです。

競輪選手の身体的な特徴に大きな太ももがあります。
どの競輪選手も厳しいトレーニングの結果、太ももが異常に発達していて、どの選手も女性のウエストくらいの太ももを持っています。
トップクラスの選手になると下半身だけでなく、上半身も筋骨隆々でサイボーグのような体をしています。

競輪は年中レースが開催されているためオフシーズンはなく、日々のトレーニングか欠かせないハードな職業なのです。

選手生命

肉体の衰えがすぐに結果に結びつきやすい競輪では選手生命が短そうに思われますが、実は競輪選手の選手生命はかなり長く40代、50代でも活躍し続けている選手もいます。
その一方で、毎年、成績の悪い選手は100人以上が引退を迫られています。
選手の引退の平均年齢は40代前半。
40代で引退を迎えて、更にそこからの再就職は年齢的に厳しいものもあるとか。
引退後は選手を20年勤めれば退職金が約2000万円支給され、年金も一定の条件を満たせば年間120万円支給されます。

収入は?

競輪選手の収入源は主に賞金ですが、その他にも若干の出場手当などが支給されます。
レースに出場さえすれば、例え最下位だとしても1レース3万円程度は支給されます。

競輪選手の平均年収は1100万円〜1200万円程度。
トップの選手で年収2億円程度、トップクラスで1億円以上稼ぎ出します。
年末に開催される、競輪界で一番大きなレースのKEIRINグランプリの賞金はなんと1億円。

トップクラスのS級1班で平均3000万円程度、A級1班で1100万円程度、一番下のクラスのA級3班で800万円前後の年収。

【2011年 競輪選手 年間獲得賞金ランキング】
1.山口幸二 1億9765万円
2.村上義弘 1億3757万円
3.浅井康太 1億2259万円
4.武田豊樹 1億1702万円
5.伏見俊昭 1億67万円
6.深谷知広 7970万円
7.成田和也 6758万円
8.長塚智広 6694万円
9.佐藤友和 6653万円
10.海老根恵太 5751万円

将来性は?

最近は売り上げ、競輪場が減少傾向にあり、将来性に若干の不安あり。
競輪場が減る→レースが少なくなる→競輪選手の活躍の場が減る→収入が減る。

就職について

競輪学校を卒業(国家試験に合格)すれば、競輪選手になることができます。
就職についての心配はありません。

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-更新11-12-01 -チェック13-12-01