財団法人介護労働安定センターの調査によると、介護系労働者の4割程度が現在の賃金に不満を感じている事が明らかになりました。
どの職業に関しても、必ず賃金に対する不満はあるものですが、介護系職業に関しては不満を持つ労働者の割合がかなり高く、これからより一層需要の増加が予測される業界だけに、状況はかなり深刻です。
賃金が低くなってしまう理由に「介護報酬が少ない」を挙げる事業者が多く、介護業界全体の構造的な問題であることがわかります。
介護報酬の金額を上げるなど、国の根本的な解決策が望まれます。
その他にも
・仕事内容に対しての賃金が低い。(月収20万円未満が50%以上)
・休みや休憩が取りにくい。(慢性的な人手不足など)
・日常的な教育訓練の場が足りない。(1人で直行直帰型の仕事が多いため、先輩などによるアドバイスを受ける機会が少ない。)
・約2割の人が1年以内に辞めてしまい、3年以内で離職する人を含めるとかなり・・。
介護労働安定センターのHPに「介護は愛」と掲載されていましたが、愛を実現するためにも、国には金銭的、肉体的な余裕を持てる環境づくりをお願いしたいものです。
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