資格ガイド＞コラム＞通信と通学どちらに

資格の勉強をする際には多くの方が、何らかの形で資格スクール、通信講座を受講する事でしょう。
社会人の方は時間的な問題から、地方の方は地理的な問題から、通信講座を利用することも多く、学生の方は時間に融通が利きやすいこともあってか、スクールに通学される方が多い傾向があります。

そこで問題です。
通学と通信のどちらが合格率がよいと思いますか？

答えは・・・

大きく通学生の勝ち！

なんです。

すべての資格試験についてのデータを取ったわけではありませんが、様々な情報を総合してみると、通学している人の方が、かなり合格率が高い傾向にあります。
では、どうして通学の方が合格率が良いのでしょうか？

理由はいろいろあると思いますが、一番は「強制的な環境」の問題だと思われます。
通学で通えば、必然的に講義時間は勉強することになるため、学習時間がきっちりと確保されますが、通信の場合は講義などの「強制された」状況が無く、やる・やらないは本人次第となり、あまり勉強せずにダラダラと過ごすことに・・・。
やろう・やろうと思いながらもできないのはよくあることです。
夏休みの宿題が、きっちりと計画どうりにできたような人になら、通信でも問題はないと思いますが、皆さんはどうでしょうか。

強制された環境の重要性について、一例を。
とある本に書かれていたのですが、ある高校でのお話です。

その学校はあまり頭の良くない学校でした。
ある日その学校で、期末テストなどもなくし、宿題やその他の学習、掃除などはやりたい人だけやって、やりたくない人はやらなくていいというような制度になったそうです。
学校側は生徒達の自発的な行動に期待したのでしょう。
あまりに勉強をしなかったら不安になるだろうし、焦って勉強にも取り組むだろう、汚くなったら掃除も自発的にするだろうと・・。

その後、しばらくすると、その学校はどうなったか？
答えは・・

その学校は更にどん底のとんでもない学校になったそうです。

結局、生徒達は「しなくていいなら、しないよ」と誰も自発的に活動せず、汚いものは汚いまま、掃除も勉強もしないままその期間を過ごしました。
残念ながら、学校側が期待していた自発的な行動は発生しませんでした。

この結果を見て、危機感を感じた学校側は、これでは駄目だと強制的に学習させる環境に戻すと、状況は改善に向かったそうです。
人間は、ある程度の強制された環境が無ければ行動しにくいものなのでしょう。

人は環境に影響を受けやすいといわれていますが、資格試験の勉強についても同様の傾向にあるようです。
自分で意志が弱いと思う人は、ちょっと無理してでも、通学スクールにしておいた方が良いかもしれませんね。